河太郎(読み)カワタロウ

デジタル大辞泉 「河太郎」の意味・読み・例文・類語

かわ‐たろう〔かはタラウ〕【河太郎/川太郎】

《「がわたろう」とも》
河童かっぱ異称。かわたろ。
漆器薄茶器で、蓋の上側が丸くくぼんでいるもの。河童の皿に似るとしていう。河太郎形

が‐たろ【河太郎】

河童かっぱの異称。〈守貞漫稿

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「河太郎」の意味・読み・例文・類語

かわ‐たろうかはタラウ【河太郎・川太郎】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「がわたろう」とも )
  2. かっぱ(河童)」の異称。
    1. 河太郎<b>①</b>〈日本山海名物図会〉
      河太郎日本山海名物図会
    2. [初出の実例]「あたまのさらは子共友達、此国にすむかは太郎根を絶て、き瓜畠やあれ地成らん」(出典:俳諧・独吟一日千句(1675)第八)
  3. 川遊びが好きな子。かわたろ。〔新時代用語辞典(1930)〕

かわ‐たろかは‥【河太郎】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かわたろう(河太郎)」の変化した語。「がわたろ」とも )
  2. かわたろう(河太郎)
    1. [初出の実例]「がはたろ 哥話云かっぱ也」(出典:浪花聞書(1819頃))
  3. かわたろう(河太郎)
    1. [初出の実例]「これからは・かくされ着物乞ふ川童子(ガハタロ)」(出典:雑俳・塵手水(1822))

が‐たろ【河太郎】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「がわたろう」の変化した語という )
  2. かっぱ(河童)」の異称。
    1. [初出の実例]「川童(ガタロ)はどんな頭ぢゃ、見いたか、皿に水」(出典:咄本・新板一口ばなし(1839)一八)
  3. ( の姿に似ているところからいう ) 胸まであるゴム長靴をはき、川底の泥を、ざる、または金網ですくいとり、金属などをより分けることを業とする拾い屋の通称。よなげや。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android