河津(読み)カワヅ

デジタル大辞泉 「河津」の意味・読み・例文・類語

かわづ〔かはづ〕【河津】

静岡県伊豆半島東岸の賀茂郡地名湯ヶ野・峰・谷津などの温泉があり、河津川上流に河津七滝ななだるがある。観光地

か‐しん【河津】

河岸にある港。また、河の渡し場

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精選版 日本国語大辞典 「河津」の意味・読み・例文・類語

か‐しん【河津】

  1. 〘 名詞 〙かこう(河港)庾信‐春賦〕

かわづかはづ【河津】

  1. 静岡県伊豆半島南東部の地名。鎌倉時代初め、河津氏が居住した所。河津温泉郷がある。

かわづかはづ【河津】

  1. 姓氏一つ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「河津」の意味・わかりやすい解説

河津(町)
かわづ

静岡県伊豆半島東岸の南部、賀茂郡(かもぐん)にある町。1958年(昭和33)上河津と下河津2村が合併、町制施行。天城(あまぎ)山系に源を発する河津川流域と下流部の沖積地を除くほかは山地である。東部は相模灘(さがみなだ)に面する。伊豆急行線、国道135号、414号が通じる。平城宮跡出土木簡に「川津郷」とみえ、中世には河津荘(しょう)があり、河津氏の館跡がある。農林業では用材、シイタケ、ワサビ栽培が盛んである。カーネーションとハナショウブの生産量は全国の上位にある。観光は伊豆急行線の開通以後、急速に発展し、『伊豆の踊子』で知られる「踊子歩道」、同小説の舞台となった湯ヶ野温泉(ゆがのおんせん)をはじめ今井浜、谷津(やつ)、河津浜、峰温泉河津七滝(ななだる)、河津七滝ループ橋など観光資源に恵まれている。杉桙別命神社の大クス(すぎほこわけのみことじんじゃのおおくす)(川津来宮神社(かわづきのみやじんじゃ))は国指定天然記念物となっている。面積100.69平方キロメートル、人口6870(2020)。

[川崎文昭]

『『河津町制施行35周年記念要覧』(1993・河津町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「河津」の意味・わかりやすい解説

河津[町] (かわづ)

静岡県東部,賀茂郡の町。人口7998(2010)。伊豆半島東岸にあり,伊豆急行が通じる。北東部の天城山地から発し,町の中央部を南東流する河津川沿いに集落が立地している。古くから港として栄え,江戸時代には大久保長安が開発した縄地金山で採鉱が盛んに行われた。町内の各地から温泉が湧出し,湯ヶ野谷津,河津浜,今井浜などの温泉がある。北西部の天城山麓ではワサビ,サヤエンドウ,シイタケが栽培され,河津温泉郷一帯では温泉熱を利用したカーネーション,ハナショウブ,菊などの花卉栽培が盛んである。さらに日当りと排水のよい山腹南側はミカン園となっている。また沿岸漁業が観光と結びついて行われ,イセエビやテングサなどを水揚げする。曾我兄弟の父河津三郎祐泰の館跡や天城峠近くに河津七滝(ななだる)があり,河津川にはカワヅザクラの並木がある。
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百科事典マイペディア 「河津」の意味・わかりやすい解説

河津[町]【かわづ】

静岡県賀茂郡,伊豆半島東部の河津川の流域を占める町。今井浜,河津浜,谷津(やつ),湯ヶ野の温泉群に恵まれ,風光もよく,河津温泉郷と総称される。伊豆急行が通じる。温泉熱利用による花卉(かき),ミカン,ワサビ,シイタケの栽培が盛ん。100.69km2。7998人(2010)。

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普及版 字通 「河津」の読み・字形・画数・意味

【河津】かしん

河のわたし場。北周・信〔春の賦〕三日曲水、河津に向ひ、日河邊、多くを解く。

字通「河」の項目を見る

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