治世（読み）チセイ

デジタル大辞泉

ち‐せい【治世】

１ よく治まっている世の中。太平の世。「治世安楽」⇔乱世。
２ 統治者として世を治めること。また、その期間。「徳川一五代の治世」
[類語]支配・政治・政まつりごと・行政・施政・政策・国政・国事・政事・政道・万機ばんき・経世・経国・経綸けいりん・治国・統治・治政・為政いせい

じ‐せい〔ヂ‐〕【治世】

⇒ちせい（治世）

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ち‐せい【治世】

1. 〘 名詞 〙 ( 「ぢせい」とも )
2. ① よく治まっている世の中。太平の世。
   1. [初出の実例]「鶴遊蝶戯応_二同意_一、率舞皆知_二治世声_一」(出典：本朝麗藻（1010か）上・暮春侍宴左丞相東三条第同賦度水落花舞〈藤原斎信〉)
   2. [その他の文献]〔礼記‐楽記〕
3. ② 統治者として世を治めること。世を統治すること。ちせ。
   1. [初出の実例]「Gixei(ヂセイ)。ヨヲ ヲサムル」(出典：日葡辞書（1603‐04）)
   2. 「徳川の治世二百五十年」(出典：文明論之概略（1875）〈福沢諭吉〉五)
   3. [その他の文献]〔抱朴子‐明本〕

ち‐せ【治世】

1. 〘 名詞 〙 ( 「ぢせ」とも ) 世を治めること。世を統治すること。ちせい。
   1. [初出の実例]「凡そ和歌は〈略〉唯治世(ヂセ)の基、神道の妙に叶ふのみに非ず」(出典：源平盛衰記（１４Ｃ前）七)

じ‐せいヂ‥【治世】

1. 〘 名詞 〙 ⇒ちせい（治世）

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【治世】ちせい

よく治まる世。〔子、儒効〕姦事姦は治世のつる、亂世の從するなり。

字通「治」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」