泉沢寺(読み)せんたくじ

日本歴史地名大系 「泉沢寺」の解説

泉沢寺
せんたくじ

[現在地名]中原区上小田中

東をりよう用水が流れ、中原道との交差点の神地ごうじ橋の西、字神地にある。浄土宗、宝林山運昌院と称し、本尊阿弥陀如来。戦国大名吉良氏の菩提寺で、寺伝によれば延徳三年(一四九一)武蔵国多摩郡烏山からすやま(現東京都世田谷区)に創建され、天文一八年(一五四九)二月に焼失したという。同年九月の吉良頼康判物(県史三)によれば、頼康は当地に寺を再興するため家臣百姓に造営費の喜捨を求めている。堂宇は翌一九年二月に竣工し、頼康は寺領として吉沢よしざわ(現世田谷区)の地を寄進した(「吉良頼康判物」同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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