法相六祖像(読み)ほっそうろくそぞう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「法相六祖像」の意味・わかりやすい解説

法相六祖像
ほっそうろくそぞう

興福寺南円堂にある法相宗の6人の高僧祖師像善珠玄賓,行賀,常騰,玄 昉,神叡の6人で,文治5 (1189) 年康慶らが造像。治承4 (80) 年に造立の六祖像が焼失したので再建趺坐 (ふざ) ,跪坐 (きざ) ,左膝を立てた姿のもの各2躯ずつで,容貌は写実的表現が強調され,平安時代末期から鎌倉時代にかけての肖像彫刻の代表的傑作の一つ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android