法輪功(読み)ほうりんこう

共同通信ニュース用語解説 「法輪功」の解説

法輪功

気功修業をする集団だが、中国政府を批判し中国共産党員の脱党支援運動を展開吉林省出身の李洪志り・こうし氏が従来の気功に独自の仏教的な教義を加えて創設した。1999年4月にメンバー1万人以上が取り締まりの動きに反発し、北京市の中南海を包囲し座り込み抗議実施。中国政府は邪教集団として非合法化した。現在も日本を含む世界各国に拠点を置き、活動を続けている。(北京共同)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「法輪功」の意味・わかりやすい解説

法輪功
ほうりんこう / ファルンゴン

1992年に吉林(きつりん)省出身の李洪志(りこうし)(1951― )が始めた健康修練法およびその団体。1980年代以降、中国伝統の民間療法や代替治療を行う中功(中華養生益智功)、香功などの気功グループが次々と出現したが、法輪功は1990年代の健康ブームのなかでインターネットなども活用して欧米、日本へも活動を広げ、一時期中国国内の参加者は7000万人に達していた。1999年に起きた「法輪功事件」以降、中国政府は、法輪功を邪教と指定、活動禁止としたほか、参加者を拘束した。法輪功は中国から弾圧迫害を受けているとして、中国内外で抗議活動を繰り広げ、中国共産党からの脱党を呼びかける退党運動を展開するなど中国当局との対決姿勢を強めている。宗教弾圧、人権弾圧であるとの観点から、アメリカ議会をはじめとして国際社会からの注目度も高い。

[菱田雅晴 2020年4月17日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「法輪功」の意味・わかりやすい解説

法輪功
ほうりんこう

中国の気功集団。吉林省出身の李洪志 (アメリカ・ニューヨーク在住) が 1992年に創始したといわれ,講習会などを盛んに開催し広まった。中国のみならず欧米各国,日本へと拠点を拡大し,支持者は 1億人に上ると自称する。

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