波及(読み)ハキュウ

デジタル大辞泉 「波及」の意味・読み・例文・類語

は‐きゅう〔‐キフ〕【波及】

[名](スル)物事影響が波のように徐々に広がること。「暴動全国波及する」
[類語]伝播伝染広がる広まる行き渡る流布るふ伝播でんぱ浸透弥漫びまん蔓延まんえん伸展発展はびこるのさばる流行猖獗しょうけつ跋扈ばっこ跳梁ちょうりょう横行

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「波及」の意味・読み・例文・類語

は‐きゅう‥キフ【波及】

  1. 〘 名詞 〙 波がうつっていくように、だんだんと影響の及ぶ範囲が広がっていくこと。
    1. [初出の実例]「読書を論ずるより波及(ハキウ)せる事にて」(出典:授業編(1783)四)
    2. 「禍の全国に波及するに至ては」(出典:学問のすゝめ(1872‐76)〈福沢諭吉〉一三)
    3. [その他の文献]〔春秋左伝‐僖公二三年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「波及」の読み・字形・画数・意味

【波及】はきゆう(きふ)

波が遠く及ぶように、伝わってゆく。〔左伝、僖二十三年〕(公子重耳)對(こた)へて曰く、子女玉帛は則ち君之れをせり。毛齒革は則ち君の地之れを生ず。其の晉國に波するは、君の餘りなり。其れ何を以てか君に報いんと。

字通「波」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android