注入(読み)チュウニュウ

デジタル大辞泉 「注入」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐にゅう〔‐ニフ〕【注入】

[名](スル)
液体などをそそぎ入れること。つぎこむこと。「ライターガス注入する」
多くのものを1か所に集中的に送り込むこと。「全精力を注入する」
知識などを詰め込むこと。
[類語]注ぐ盛るよそう淹れる盛り付ける盛り込む盛り合わせる差す注ぎ込むぎ込む流し込む流れ込む注水注油

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「注入」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐にゅう‥ニフ【注入】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 液体などをそそぎ入れること。つぎ込むこと。また、液体などが流れ入ること。
    1. [初出の実例]「此河の経過する両側の地より、許多の河川注入を以て、水勢洪大にして」(出典:輿地誌略(1826)七)
  3. ( 比喩的に ) 人や事物をある場所にどんどん送り込むこと。また、人に知識をつめ込むこと。
    1. [初出の実例]「欽明天皇の御宇に当りて、意外の事件を外国より注入せり」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉一)
    2. 「我々老人株に新知識を注入しに来らるるのぢゃが」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉代議士)
  4. 児童の教育で、知識をつめ込み、記憶を主とする方法。開発に対していう。注入教授
    1. [初出の実例]「日本の教師は一体に余り注入的(チウニフてき)に教ゆる傾きがある様です」(出典報知新聞‐明治三四年(1901)一一月一三日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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