せんたく‐ソーダ【洗濯ソーダ】
※長者短者(1902)〈
斎藤緑雨〉「
月日は
洗濯曹達
(センタクソウダ)の如し、垢も膩
(あぶら)も罪も穢れも、夢より早く除き去ること妙也」
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デジタル大辞泉
「洗濯ソーダ」の意味・読み・例文・類語
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洗濯ソーダ
せんたくそーだ
washing soda
結晶ソーダ、ザルソウなどともいう。通常、炭酸ナトリウム十水和物Na2CO3・10H2Oをさすが、一水和物や、炭酸水素ナトリウムとの複塩であるセスキ炭酸塩Na2CO3・NaHCO3・2H2Oなどを含めることもある。無水和物の微細粉末、すなわちソーダ灰より水に溶けやすく、綿布、羊毛などの洗浄や、動物性繊維の洗濯に用いられる。
[鳥居泰男]
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せんたくソーダ【洗濯ソーダ washing soda】
洗濯をする場合,炭酸ナトリウムNa2CO3などの弱アルカリ性物質を用いると,それ自体は界面活性を示さないが,汚れの油脂類などの遊離脂肪酸をケン化して可溶化し,またセッケンとなり,デンプン質など含水炭素系汚れを膨潤させて,水中に除去させるなどの効果が生じる。このように洗濯に際して洗浄用助剤として用いられるアルカリを洗濯ソーダという。炭酸ナトリウムを俗に洗濯ソーダともいうが,一般に用いられているものは炭酸ナトリウムを主体とし,これに若干アルカリ性を調整するために炭酸水素ナトリウムを加える場合もある。
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世界大百科事典内の洗濯ソーダの言及
【炭酸ナトリウム】より
…俗に炭酸ソーダまたはソーダsodaと呼ばれる。無水和物はソーダ灰,10水和物Na2CO3・10H2Oは結晶ソーダまたは洗濯ソーダとも呼ばれる。化学工業上最も重要な製品の一つである。…
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