中国、東魏(とうぎ)の楊衒之(ようげんし)の著。五巻。北魏の都洛陽は当時の仏教の隆盛を反映して、1367の寺院があったが、北魏末の戦乱と遷都ののちは荒廃し、東魏の武定(ぶてい)5年(547)、著者が洛陽を再訪したときには421寺に激減していた。その荒廃のさまを憂い、洛陽の主要な寺院の状況、歴史、伝聞などを、城内、城東、城南、城西、城北の順に記録したもの。当時の政治、文化、風俗を伝える貴重な文献であり、また巻末に載せる宋雲(そううん)のインド取経の旅行記(『宋雲行紀』)は、西域(せいいき)資料として価値が高い。本書の研究に周祖謨(しゅうそぼ)『洛陽伽藍記校釈』(1958)、范祥雍(はんしょうよう)『洛陽伽藍記校注』(同)がある。
[佐藤 保]
『入矢義高他訳『洛陽伽藍記・水経注(抄)』(平凡社・東洋文庫)』▽『長沢和俊訳注『法顕伝・宋雲行紀』(平凡社・東洋文庫)』
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日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...
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