精選版 日本国語大辞典 「派閥」の意味・読み・例文・類語
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ある集団のなかで、出身、資格、利害、主張、好悪などを共通にする者が、集団全体の動向に影響を与えるために形成した小集団。とくに政党内の私的な人的結合を、党の合理的な意思決定、実際行動、人材配置を阻害するものとして、派閥とよぶのが一般的である。政党の派閥は、一つの党の枠内における資金や役職などの利得の配分をおもな機能としており、その点で分派とは違う。分派は一定の主張のもとに全体の路線を改変することをねらい、場合によっては分裂をも辞さない小集団をさしている。
日本の政党や企業における派閥については、前近代的な病理現象としてとらえる見解が有力であるが、管理社会に普遍的な小集団として位置づけ直し、集団全体の活力向上に資する機能を期待する見方もある。政党の派閥としては、自由民主党のそれがよく知られている。自民党の派閥は当初八つのグループ(いわゆる八個師団)から出発し、その後整理されて五大派閥となったが、実力者と政局の変化に応じて増減している。小選挙区制の導入という選挙制度の変更によって派閥はなくなるという見方もあったが、ポスト配分機関としての機能は維持され、凝集力の低下と流動化を強めながらも存続し続けた。
[藤井 正・五十嵐仁]
『石田雄著『現代組織論』(1961・岩波書店)』▽『居安正著『政党派閥の社会学』(1983・世界思想社)』▽『西川知一・河田潤一編著『政党派閥――比較政治学的研究』(1996・ミネルヴァ書房)』▽『中根千枝著『タテ社会の人間関係』(講談社現代新書)』
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…そうした経緯と体質が,その後の自民党の歩みにさまざまな影響を及ぼすことになった。さらに党結成の際導入された総裁公選制が,衆院の中選挙区単記制と相まって,激烈な総裁争いと派閥政治を生み出したことも指摘しておく。 党綱領は次の3項から成る。…
…閥には,生得的な出身家族,出身地によって形成されるもの(門閥,閨閥,藩閥,県人閥),出身学校によって形成されるもの(学閥),社会的・職業的な権力集団が形成するもの(財閥,軍閥,官僚閥)などがある。また,一人のボスのもとに閥を形成する派閥もあるが,この場合,派閥を形成することによってボスも閥によって拘束される,という集団優位の機能が作用する。閥の形成は第三世界において集約的にみられる。…
※「派閥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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