りゅう‐ぼく リウ‥【流木】
〘名〙
① 漂い流れる木。ながれぎ。
※俳諧・大坂独吟集(1675)上「雪とけて流木取がち国ざかひ
角田がはらの浪のわれふね〈素玄〉」 〔
水経注‐溱水〕
② 山から伐り出し、川に浮かべて
下流へ流し下す
材木。ながし木。
③
流罪に処せられた人間をたとえていう語。
流人(るにん)。
※
連理秘抄(1349)「可
二分別
一事〈略〉
浮木 葦田 流木 書
レ絵草木此等類非
二植物
一。他准
レ之」
ながれ‐ぎ【流木】
〘名〙
② 流人のたとえ。
※
拾遺(1005‐07頃か)雑上・四八〇「ながれ木も三とせありてはあひ見てん世のうき事ぞかへらざりける〈
菅原道真〉」
ながし‐ぎ【流木】
〘名〙
※俳諧・淡路嶋(1698)下「流し木や時々月のこぼれ行〈保直〉」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「流木」の意味・読み・例文・類語
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世界大百科事典内の流木の言及
【寄物】より
…とりわけしけのあった翌朝などには,種々のものが流れ着いている。こうした寄物には,流木をはじめ,破船した船の船材,ときには,人間の死体まであるし,また,ある一定の時期に海岸におしよせる魚なども含まれる。かつての浦(うら)の人々にとって,こうした寄物は,建築材や燃料としての貴重な生活財であった。…
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出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報