浜松(読み)はままつ

精選版 日本国語大辞典 「浜松」の意味・読み・例文・類語

はま‐まつ【浜松】

[1] 〘名〙 浜辺にはえた松。浜辺の松。海松。
万葉(8C後)一五・三七二一「ぬばたまの夜明しも船は漕ぎ行かな御津の波麻末都(ハママツ)待ち恋ひぬらむ」
[2]
[一] 静岡県西部の地名。古くから東海道宿駅として発達。江戸時代、東海道五十三次宿場町浜松藩城下町となる。明治以後楽器織物の工業が、第二次世界大戦後はオートバイ・自動車製造工業が立地し、商工業都市として発展貝塚など古代遺跡が多い。明治四四年(一九一一市制。周辺市町村を編入し、現在は天龍川の中・下流域を広く占める。
[二] 明治四年の廃藩置県により堀江県を改めて遠江国に設置された県。同九年静岡県に併合

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「浜松」の意味・読み・例文・類語

はままつ【浜松】[地名]

静岡県西部の市。徳川家康居城となり、井上氏らの城下町、東海道の宿場町として発展。織物・楽器・自動車工業が盛ん。平成17年(2005)7月、周辺11市町村を編入。平成19年(2007)4月指定都市となった。人口80.1万(2010)。
[補説]浜松市の7区
北区天竜区中区西区浜北区東区南区

はま‐まつ【浜松】

浜辺の松。
「昨日こそ君はありしか思はぬに―の上に雲にたなびく」〈・四四四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

事典・日本の観光資源 「浜松」の解説

浜松

(静岡県浜松市中区)
東海道五十三次指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

世界大百科事典内の浜松の言及

【海藻】より

…《料理物語》(1643)は〈磯草(いそくさ)之部〉として25種の名をあげ,ホンダワラは煮物,なますなどにするとしている。同書には,ほかに珍しいものでは〈しやうかのひぼ〉〈浜松(はままつ)〉などがあり,淡水産の〈日光(につこう)のり〉の名も見える。しやうかのひぼはヒモノリという種類で,〈経の紐(きようのひも)〉とも呼んだ。…

※「浜松」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報