海松布(読み)ミルメ

デジタル大辞泉 「海松布」の意味・読み・例文・類語

みる‐め【海布/水布】

《「め」は海藻の意》海藻ミルのこと。和歌では多く「見る目」に掛けて用いる。
「みつしほの流れひるまを会ひがたみ―の浦によるをこそ待て」〈古今・恋三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「海松布」の意味・読み・例文・類語

みる‐め【海松布・水松布】

  1. 〘 名詞 〙 海藻ミルのこと。和歌では多く「見る目」とかけて用いられる。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「はやきせにみるめおひせば我袖の涙の河にうゑまし物を〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋一・五三一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「海松布」の解説

海松布 (ミルメ)

植物。ミル科の緑藻。ミルの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android