海燕(読み)カイエン

デジタル大辞泉 「海燕」の意味・読み・例文・類語

かい‐えん【海×燕】

ウミツバメのこと。
イトマキヒトデ別名
タコノマクラの別名。

うみ‐つばめ【海×燕】

ミズナギドリ目ウミツバメ科海鳥総称コシジロウミツバメ・ハイイロウミツバメなど。全長14~25センチ。全体黒褐色のものが多い。翼は長く、尾はツバメのように切れ込み、足指には水かきがある。繁殖期には小島に群集し、岩の裂け目傾斜地に掘った穴に白い卵を1個産む。かいえん。

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精選版 日本国語大辞典 「海燕」の意味・読み・例文・類語

かい‐えん【海燕】

  1. 〘 名詞 〙
  2. うみつばめ(海燕)
    1. [初出の実例]「海燕新来度春夫、差池羽翼往年」(出典文華秀麗集(818)下・奉和観新燕〈佐伯長継〉)
    2. [その他の文献]〔劉長卿‐酬秦系詩〕
  3. 棘皮動物たこのまくら(蛸枕)」、または「いとまきひとで(糸巻海星)」の異名
    1. [初出の実例]「海燕〈略〉磯石の処に生ず。其形状異物なり。五角ありて径二寸五分許、猶大なるあり」(出典:大和本草(1709)一四)
    2. [その他の文献]〔本草綱目‐介部・海燕・集解〕

うみ‐つばめ【海燕】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ウミツバメ科の海鳥の総称。小形で翼が長く、尾がツバメに似ている。くちばしの先は曲がり、足の指には水かきがある。上くちばしの付け根に塩類の分泌腺がある。海上を泳ぎ、また、海面近くを飛んで小魚などを捕食するが、潜水はしない。大西洋、太平洋に広く分布し、繁殖期は離れ島の岩の裂け目や地中の穴に、非繁殖期には海上のみで過ごす。黒褐色で全長二〇センチメートル内外のコシジロウミツバメのほか、クロウミツバメクロコシジロウミツバメなどの種類がある。かいえん。〔生物学語彙(1884)〕
  3. 動物ひとで(海星)」の異名。〔多識編(1631)〕

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デジタル大辞泉プラス 「海燕」の解説

海燕

日本の文芸誌。発行、福武書店(後のベネッセ・コーポレーション)。1982年創刊。海燕新人文学賞を主催し、佐伯一麦、吉本ばなな、小川洋子といった作家を輩出。1996年休刊。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「海燕」の解説

海燕 (ウミツバメ)

動物。ウミツバメ科に属する海鳥の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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