淫奔(読み)インポン

デジタル大辞泉 「淫奔」の意味・読み・例文・類語

いん‐ぽん【淫奔】

[名・形動]性関係にだらしのないこと。みだらなこと。また、そのさま。多く、女性についていう。「淫奔な娘」
[類語]淫らみだりがわしい卑猥ひわい淫猥いんわい猥褻わいせついやらしい淫靡いんび淫乱いかがわしいエロチックエッチ官能的肉感的扇情的性的あだっぽい色気なまめかしい色っぽいあだ色香つやっぽいあでやか濃艶妖艶あで姿セクシーチャーミングコケットリーコケティッシュエロセクシュアル不身持ち不品行ふしだら不行状不行跡淫蕩好きしゃ好きもの色好み色情狂色気違い自堕落エロい好色多淫放蕩遊蕩邪淫荒淫姦淫かんいん漁色酒色すけこましジゴロ尻軽きわどい淫婦女たらし女狂い

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精選版 日本国語大辞典 「淫奔」の意味・読み・例文・類語

いん‐ぽん【淫奔・婬奔】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 男女がひそかに通じること。道にはずれた男女関係。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「或貪艷色而姧婢、或挟淫奔而通奴」(出典続日本紀‐延暦八年(789)五月己未)
    2. 「民も中たてもなく又六礼をもせいで私にころびやうを婬奔と云ぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)三)
    3. [その他の文献]〔詩経‐王風・大車序〕
  3. 性関係のだらしないこと。みだらなさま。淫乱。女性についていうことが多い。
    1. [初出の実例]「其妻淫奔入京、良藤居於一室」(出典:扶桑略記(12C初)寛平八年九月二二日)
    2. 「天性淫奔にして心色めかし」(出典:今昔物語集(1120頃か)一六)

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