淫楽(読み)インラク

デジタル大辞泉 「淫楽」の意味・読み・例文・類語

いん‐らく【淫楽】

みだらな楽しみ。色欲による快楽
自分の身は父母の―の結果産物であって」〈谷崎・少将滋幹の母〉
[類語]逸楽快楽歓楽享楽享受悦楽謳歌楽しむ

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精選版 日本国語大辞典 「淫楽」の意味・読み・例文・類語

いん‐らく【淫楽・婬楽】

  1. 〘 名詞 〙 みだらな楽しみ。肉欲による快楽。
    1. [初出の実例]「夜は終夜(よもすが)ら婬(イン)楽をのみ嗜んで、世の政(まつりごと)をも聞きたまはず」(出典太平記(14C後)四)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐昭公二〇年〕

いん‐がく【淫楽・婬楽】

  1. 〘 名詞 〙 心を迷わすみだらな音楽
    1. [初出の実例]「天下の人心、正楽なき時は、必ず淫楽(インガク)をこるものなり」(出典:集義和書(1676頃)七)
    2. [その他の文献]〔礼記‐楽記〕

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