深野紙(読み)ふかのがみ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「深野紙」の解説

深野紙[紙工芸・和紙]
ふかのがみ

東海地方、三重県の地域ブランド。
松阪市で製作されている。1599(慶長4)年に松阪市飯南町深野地区に美濃から紙漉き職人を招き、技法を習得したことが始まり。農家副業として広まった。江戸時代末期には、紀州藩銀札原紙の製造許可も得るほどであった。明治時代以降には障子紙がつくられたが、昭和に入ると次第に衰退。現在では地元の保存会によって、技術伝承の取り組みがおこなわれている。三重県伝統工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android