混濁(読み)コンダク

デジタル大辞泉 「混濁」の意味・読み・例文・類語

こん‐だく【混濁/×溷濁】

[名](スル)
いろいろなものがまじって濁ること。「川の水が―する」
世の中が乱れること。「―の世相をうつす」
意識がぼんやりしてくること。「意識が―している」
[類語]濁る白濁汚濁濁す

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精選版 日本国語大辞典 「混濁」の意味・読み・例文・類語

こん‐だく【混濁・溷濁】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いろいろなものがまじって濁ること。また比喩的に、世の中が乱れてけがれること。
    1. [初出の実例]「任意入山。輙造菴室。混濁山河之清。雑燻煙霧之彩」(出典:続日本紀‐養老二年(718)一〇月庚午)
    2. [その他の文献]〔楚辞注‐漁父〕
  3. 心が乱れ、意識がはっきりしなくなること。
    1. [初出の実例]「自分の損失を顧みる余裕を有(も)たぬ程惑乱し溷濁(コンダク)して居た」(出典:土(1910)〈長塚節二一)

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普及版 字通 「混濁」の読み・字形・画数・意味

【混濁】こんだく

にごる。〔史記、屈原伝〕(漁父の辞)世を擧げて混濁し、我獨りし 衆人皆ひ、我獨り醒(さ)めたり 是(ここ)を以て放たれたり

字通「混」の項目を見る

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