渋民(読み)しぶたみ

精選版 日本国語大辞典 「渋民」の意味・読み・例文・類語

しぶたみ【渋民】

岩手県盛岡市の北隣、玉山村地名北上川をはさみ西に岩手山、東に姫神山がそびえる。奥州街道盛岡沼宮内の間にあった旧宿駅石川啄木出生地

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デジタル大辞泉 「渋民」の意味・読み・例文・類語

しぶたみ【渋民】

岩手県盛岡市の地名。旧村名。石川啄木いしかわたくぼく郷里

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「渋民」の意味・わかりやすい解説

渋民
しぶたみ

岩手県中部,盛岡市北西部の旧村域。 1889年村制施行。 1954年藪川村,玉山村と合体し玉山村となる。 2006年盛岡市に編入。詩人石川啄木の出身地として有名。西に岩手山 (2038m) ,東に姫神山 (1124m) を望み,中央を北上川が流れる詩情豊かな地域。かつては奥羽街道 (→奥州街道 ) の宿駅として栄え,啄木幼年時代を過ごした宝徳寺代用教員時代の渋民小学校,石川啄木記念館などがある。企業誘致も進み,盛岡工業団地がある。

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世界大百科事典 第2版 「渋民」の意味・わかりやすい解説

しぶたみ【渋民】

岩手県盛岡市に北接する岩手郡玉山村の中心集落。1889年渋民村となり,1954年玉山村に合体。石川啄木故郷で,彼の〈かにかくに渋民村は恋しかりおもひでの山おもひでの川〉はよく知られる。西に岩手山(2041m),東に北上高地の残丘姫神(ひめかみ)岳(1125m)を望み,中央を北上川が流れる。近世には奥羽街道の宿場町として栄えたが,1891年東北本線開通によって一時衰退,1950年渋民駅建設とともに駅前を中心に新しい集落が形成された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「渋民」の意味・わかりやすい解説

渋民
しぶたみ

岩手県中央部、盛岡市(もりおかし)の北部にある一地区。近世は奥羽街道の宿駅で、詩人石川啄木(たくぼく)の故郷として知られる。西に岩手山、東に姫神(ひめかみ)岳を望み、中央を北上(きたかみ)川が流れる。啄木が幼年時代を過ごした宝徳寺、代用教員であった渋民小学校、北上川畔の歌碑や石川啄木記念館などがある。

[川本忠平]

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百科事典マイペディア 「渋民」の意味・わかりやすい解説

渋民【しぶたみ】

岩手県中部,岩手郡玉山村(現・盛岡市)の一地区。盛岡市の北,アイジーアールいわて銀河鉄道が通じる。詩人石川啄木の故郷として知られ,北上川のほとり,西に岩手山,東に姫神山を望む地に啄木の歌碑が立つ。

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世界大百科事典内の渋民の言及

【玉山[村]】より

…主産業は農業で,米のほかホップ,野菜などの栽培,畜産が行われる。外山早坂高原県立自然公園に含まれる岩洞(がんどう)湖,スズランの名所として知られる姫神山などの景勝地があり,姫神山西麓の渋民は石川啄木の生地で,啄木記念館がある。【松橋 公治】。…

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