精選版 日本国語大辞典 「減速材」の意味・読み・例文・類語
げんそく‐ざい【減速材】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
中性子の速度を遅くするために原子炉で使われる物質。ウラン235やプルトニウム239などの核燃料物質の核分裂反応は、そのほとんどが速度の遅い中性子でおこる。原子炉では、核分裂で発生する速度の速い中性子を、減速材の原子核に衝突させて運動エネルギーを失わさせ、速度を熱運動と同程度まで減速させることにより連鎖反応をおこしやすくする。減速材としては、1回の衝突による運動エネルギーの減少を大きくするため、中性子の質量に近い小さな質量数の物質で、中性子の吸収の少ないものがよい。一般に液体では、軽水(普通の水)、重水、固体では黒鉛、ベリリウムなどが使われる。軽水は中性子を減速させる能力がもっとも大きく、冷却材との兼用もできるので多く使われるが、中性子の吸収はやや大きい。重水は減速能力も大きく、中性子の吸収も軽水より小さいので、天然ウラン燃料の炉に利用されることが多い。黒鉛は比較的中性子の吸収が少ない物質で、ガス冷却炉に多く使われる。
[青柳長紀]
熱中性子炉では,燃料物質が核分裂すると高速中性子が飛び出すが,これを減速させて熱中性子にする必要があり,その目的を果たす材料をいう.熱中性子炉ではできるだけ減速能が大きく,中性子吸収の小さい減速材を必要とし,減速作用は軽い核の弾性散乱が利用される.減速材は,通常,燃料物質の近くにあり,重水,黒鉛,ベリリウムが使用され,濃縮ウランを使用する場合には軽水も使用される.重水や軽水は放射線によって分解されるので再結合させる必要がある.[別用語参照]熱中性子化
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
…原子炉の炉心で核燃料物質を含み,その核分裂によって熱を発生するのが燃料体であり,この燃料体から熱を受け取り炉心の外へ運び出すのが冷却材である。炉心には核分裂を制御するために中性子吸収能の大きな制御材を挿入し,軽水炉など熱中性子炉では核分裂によりつくられた中性子のエネルギーを下げるために減速材がおかれる。また炉心の周りには発生した中性子をむだに逃がさないように反射体がおかれる。…
※「減速材」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
他の人にすすめること。また俗に、人にすすめたいほど気に入っている人や物。「推しの主演ドラマ」[補説]アイドルグループの中で最も応援しているメンバーを意味する語「推しメン」が流行したことから、多く、アイ...
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新