渦鞭毛藻類(読み)ウズベンモウソウルイ

関連語 松岡

最新 地学事典 「渦鞭毛藻類」の解説

うずべんもうそうるい
渦鞭毛藻類

学◆Dinophyceae(植) Dinoflagellata(動) 英◆dinoflagellates

分類学上の位置は,植物として扱う場合は焔色植物門渦鞭毛藻綱,動物の場合は原生動物門鞭毛虫綱。最近では,ラン藻類を除く他の藻類や原生動物と一括して原生生物界(Protoctista)とすることもある。語源はギリシア語のdinos(回転する,渦巻く)+flagella(鞭)。双鞭毛藻の和名は誤り。大きさが数µm~1,000µmの単細胞生物で,形態はきわめて多様。約1,000種が海域・淡水域に現生する。多くはリボン状の横鞭毛とむち状の縦鞭毛をもち,回転しながら前方に進む浮遊性であるが,付着性・寄生性・共生性の種類もある。栄養摂取法には光合成を営む独立栄養のものと,他の生物や有機物を捕食する従属栄養のものがある。栄養細胞はセルロース質の膜で覆われ,これが肥厚したものを鎧板と呼ぶ。化石で発見されるものは,有性生殖過程で形成される休眠性接合子(休眠胞子シスト)である。シスト壁の多くはスポロポレニン類似の有機物で,まれに石灰質のこともある。シストは発芽した後も堆積物中に残る。シストの形態は栄養細胞と異なっていることが多く,そのため化石では,発芽孔の形態や装飾物の配列に基づいて,独自の生物名と分類体系が用いられてきた。最古の渦鞭毛藻はシルル紀に知られるが,明瞭な発芽孔をもたないためにアクリタークスとされている渦鞭毛藻シストもあると考えられる。種の多様性が増大するのはジュラ紀以降で,それ以降現世に至る生層序は確立されつつある。栄養細胞が主に沿岸~近海域に生息することを反映して,生層序区分には地域差が認められる。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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