湯郷[温泉](読み)ゆのごう

百科事典マイペディア 「湯郷[温泉]」の意味・わかりやすい解説

湯郷[温泉]【ゆのごう】

岡山県美作(みまさか)町(現・美作市),那岐山南麓,吉井川の支流吉野川に沿う温泉。含食塩塩化土類泉,40℃。慈覚大師の開湯と伝えられ,古く鷺ノ湯といった。《明月記》などにみえる勝間田湯で,江戸時代には44軒の湯治宿があった。姫新(きしん)線林野駅からバス
→関連項目美作[町]

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世界大百科事典 第2版 「湯郷[温泉]」の意味・わかりやすい解説

ゆのごう【湯郷[温泉]】

岡山県東部,英田(あいだ)郡美作(みまさか)町にある温泉。奥津温泉湯原温泉とともに美作三湯の一つで,美作地方の観光の一中心となっている。吉野川西岸にあり,江戸時代には津山藩主の森氏,松平氏の保護を受けた。大正期までは地方の湯治場であったが,昭和に入り国鉄(現JR)姫新(きしん)線が開通すると阪神方面からの入湯者がふえた。含塩化土類食塩泉で,泉温は43℃とぬるく,時間をかけて入湯するのがよい。【由比浜 省吾

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