満鉄改組問題(読み)まんてつかいそもんだい

世界大百科事典(旧版)内の満鉄改組問題の言及

【満鉄】より

…〈満州国〉成立後,関東軍の要請で新線建設を多く手がけたこととも重なって,満鉄の経営路線は,〈事変〉前の1100kmから35年には7500km以上になり,第2次世界大戦末期には,1万km以上に達した。関東軍主導で〈満州国〉行政機構が整備され,そこに日本の大蔵,商工,内務,司法などから有能な〈新官僚〉が送り込まれ,軍需工業の構築を目的とした統制経済が実施される30年代半ばに至ると,いわゆる〈満鉄改組問題〉がおこり関東軍は満鉄コンツェルンを解体し,満鉄を鉄道事業に特化させる政策を強硬に推し進めた。その結果,満鉄は30年代後半以降,〈満州〉内および華北の鉄道事業にそのまま力を注いでいくことになる。…

※「満鉄改組問題」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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