準ずる(読み)ジュンズル

デジタル大辞泉 「準ずる」の意味・読み・例文・類語

じゅん・ずる【準ずる/准ずる】

[動サ変][文]じゅん・ず[サ変]
あるものを基準にしてそれにならう。また、あるものと同様の資格で扱う。「処置前例に―・ずる」「待遇正会員に―・ずる」
あるものを基準にしてそれに見合った扱いをする。「経験年数に―・じて手当を出す」
[類語]従う因る準拠立脚則る則する依拠服する倣う

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「準ずる」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐・ずる【準・准】

  1. 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]じゅん・ず 〘 自動詞 サ行変 〙
  2. ある基準のものと同様に考える。
    1. [初出の実例]「私記云〈略〉称枉法論、准盗論之類、罪止遠流」(出典政事要略(1002頃)五九・禁断犯用官物事・延暦一七年一〇月一九日官符)
    2. 「一品のみやは、三宮に准じて千戸の御封をえさせたまへば」(出典:大鏡(12C前)五)
  3. 手本見本とする。のっとる。ならう。
    1. [初出の実例]「件供養儀可御斎会之宣旨」(出典:小右記‐長元三年(1030)八月二一日)
    2. 「わが国の歌もこれに准じて始めて詞花言葉を翫び、そのことば漸く華に移りたるなるべし」(出典:国歌八論(1742)歌源)
  4. つりあいをとる。はかりくらべる。比較する。
    1. [初出の実例]「陸地の戦には各邦の人口に準じて軍隊を出だし」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)

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