滅茶(読み)メッチャ

デジタル大辞泉 「滅茶」の意味・読み・例文・類語

めっちゃ【滅茶】

[副]《「めちゃ」が変化した語。「滅茶」は当て字程度がはなはだしいさま。非常に。たいへん。「滅茶おもしろい」
[類語]めためた大変大層異常極度桁外れ桁違い並み外れ格段著しい甚だしいすごいものすごい計り知れない恐ろしいひどいえらい途方もない途轍とてつもないこの上ない筆舌ひつぜつに尽くしがたい言語げんごに絶する言語ごんごに絶する並並ならぬ極めて至って甚だごく至極しごく滅法めっぽうすこぶるいともとても大いに実にまことに一方ひとかたならずさんざっぱらさんざんさんざこってりめちゃくちゃめちゃ底抜け恐るべきこよなく殊の外ひときわ特段度外れ法外べらぼうとんでもない類がない比類ない無上よっぽど度が過ぎる行き過ぎどえらい飛び切り段違い圧倒的かけ離れる

めちゃ【滅茶/目茶】

[名・形動]《「むちゃ」の音変化か。「滅茶」「目茶」は当て字》
滅茶苦茶1」に同じ。「―を言う」「―な方法
滅茶苦茶2」に同じ。「計画が―になる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「滅茶」の意味・読み・例文・類語

めっちゃ【滅茶】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 形動 )
    1. めちゃくちゃ(滅茶苦茶)[ 一 ]
      1. [初出の実例]「闇黒捕物の立廻り、与四郎はやたらに抜けて逃げ歩き、めっちゃの立廻り」(出典:歌舞伎・宇都宮紅葉釣衾(宇都宮釣天井)(1874)二幕)
    2. あばたのこと。また、あばたの多いさま。みっちゃ。
      1. [初出の実例]「人相見めっちゃな㒵にきょくをいい」(出典:雑俳・川柳評万句合‐宝暦一二(1762)桜三)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 程度のはなはだしいさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「当座は滅(メッ)ちゃ泣て月日を過すうち」(出典:春雨文庫(1876‐82)〈松村春輔〉六)

めちゃ【滅茶・目茶】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「むちゃ」の変化したものか。「滅茶」「目茶」はあて字 )
  2. めちゃくちゃ(滅茶苦茶)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「多情多恨の仏人と来ては、滅茶(メチャ)に憤慨したものだ」(出典:雑嚢(1914)〈桜井忠温〉一)
    2. 「何ぼわたしが滅茶だって、〈略〉そんな事は夢にも考へたことは無いわ」(出典:ひかげの花(1934)〈永井荷風〉三)
  3. めちゃくちゃ(滅茶苦茶)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「今までの事の目茶(メチャ)になりて」(出典:花ごもり(1894)〈樋口一葉〉六)

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