潤す(読み)ウルオス

デジタル大辞泉 「潤す」の意味・読み・例文・類語

うるお・す〔うるほす〕【潤す】

[動サ五(四)]
ほどよい水分を与える。湿らせる。ぬらす。「のどを―・す」
利益恩恵を与える。「民を―・す」「流域一帯を―・す大河
豊かにする。「観光が市の財政を―・す」「特需景気が業界を―・す」
[可能]うるおせる
[類語](1濡れる湿る潤う湿す濡らす濡れそぼつ湿気る潤む浸潤湿気湿り気水分水気湿度湿り多湿潤いじめつくじとつくそぼつそぼ濡れるしょぼたれるしょぼ濡れる潮たれる/(2もうける稼ぐ得る一稼ぎする商売する得する利する益する潤う金になる受益一儲け丸儲けぼろ儲け金儲け営利荒稼ぎ一攫千金海老で鯛を釣る濡れ手で粟焼け太り甘い汁を吸ううまい汁を吸う懐を肥やす私腹を肥やす私利を貪る・一山当てる

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精選版 日本国語大辞典 「潤す」の意味・読み・例文・類語

うるお・すうるほす【潤】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 水気を含ませる。ぬらす。しめす。ひたす。
    1. [初出の実例]「烏膏唇を膏(ウルホシ)、唇泥のごとし」(出典:白氏文集天永四年点(1113)四)
  3. 恩恵や徳を広く及ぼす。
    1. [初出の実例]「沃(ウルほす)如来正教の酥を以てし」(出典:大乗広百論釈論承和八年点(841))
  4. 豊かにする。富ます。
    1. [初出の実例]「仍て富祐屋を潤(ウルヲシ)福徳身を(ウルホセリ)」(出典:三国伝記(1407‐46頃か)四)

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