潮合(読み)シオアイ

デジタル大辞泉 「潮合」の意味・読み・例文・類語

しお‐あい〔しほあひ〕【潮合(い)】

潮流がぶつかり合う所。
潮が差し引きする程合い。しおどき。
物事をするのによい時。しお。しおどき。
「部屋へ帰ろうとは思いながら、つい起ちそそくれて―を失い」〈二葉亭浮雲
[類語](3時機機会チャンス好機時節頃合い頃おいときおり機運潮時しおどき時宜機宜好期適期時分時分どき商機勝機戦機千載一遇タイミングめった得難いまれかけがえのない希有けう盲亀もうき浮木ふぼく一期一会いちごいちえ見せ場決め所思いがけない思いがけず待てば甘露の日和ひよりあり折よく僥倖ぎょうこうここぞ一世いっせ一代最初で最後図らずも決定的瞬間契機

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精選版 日本国語大辞典 「潮合」の意味・読み・例文・類語

しお‐あいしほあひ【潮合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 潮水のさしひきの程あい。しおどき。
    1. [初出の実例]「あなし吹くせとの塩あひに舟出して早くぞ過ぐるさやかた山を〈藤原通俊〉」(出典:後拾遺和歌集(1086)羇旅・五三二)
  3. 潮流が満ち合う所。
    1. [初出の実例]「わたつみの沖つしほあひに浮かぶ泡の消えぬ物からよる方もなし〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑上・九一〇)
  4. しお(潮)
    1. [初出の実例]「自然合戦の塩合悪くして頽出立て行く勢の二千、三千討るる事は」(出典:書陵部本応仁記(15C後))

しわいしはひ【潮合】

  1. 〘 名詞 〙 「しおあい(潮合)」の変化した語。

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