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澎湖島【ほうことう】
台湾の群島。台湾海峡の澎湖・白沙・漁翁の3島を中心に64島からなり,うち20余の島に人が住んでいる。島々全体が澎湖県となっており,総面積126.8km2。標高50m以下の玄武岩のメーサ状溶岩台地で,サツマイモ,コーリャン,ラッカセイを産し,漁業も盛ん。主島澎湖島は64km2,島の中心地馬公市は人口9万7157人(2011)。台湾本島の台北,高雄,台中,台南との間に航空路が開設され,観光地として賑わっている。珊瑚礁に囲まれた常夏の地で,マリン・スポーツのメッカ。白砂島と西嶼を結ぶ跨海大橋は台湾最長(全長約5541m)の橋。
→関連項目台湾|台湾海峡
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ほうことう【澎湖島 Péng hú dǎo】
中国,台湾省の西方約50km,台湾海峡中にある群島で,63の島からなり,面積127km2。ヨーロッパでは魚人島の意でペスカドールPescadoresという。主島澎湖のほか白沙漁翁などがおもな島である。すでに宋代の文献には澎湖の名があらわれ,このころより漢人が居住していた。明代には海賊の巣窟となっていたが,明末・清初には福建省からの移住者がふえ,農耕,漁業に従事した。島は火山活動によって玄武岩が海中に噴出してできた低い台地で,島の周囲をサンゴ礁が取りかこみ,良港湾を形成する。
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澎湖島
ほうことう
Pénghú Dǎo
台湾の西岸沖合50㎞,台湾海峡南部に位置する島
澎湖諸島中最大で,古くから交通・軍事上の要地とされ,明代には鄭成功 (ていせいこう) の活動拠点となった。日清戦争後,1895年の下関条約で日本に割譲されたが,第二次世界大戦後,中国に返還され,現在は台湾政府とアメリカの共同防衛の基地となっている。
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