精選版 日本国語大辞典 「瀝青炭」の意味・読み・例文・類語
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JIS(ジス)(日本産業規格)では発熱量によって規定され、純炭発熱量1キログラム当り8100キロカロリー以上もち、粘結性を有する代表的な石炭である。炭素含有率は83~90%の範囲で、一般に加熱すると軟化溶融し再固化してコークスになる特性(粘結性)を示す。粘結性による分類として、強度の高いコークスを与える強粘結炭、弱いコークスになる弱粘結炭などがある。ピリジンなどの溶媒に溶けやすく、軟らかくて粉砕しやすい。
石炭は、地質学的な熟成度により石炭化度(Rank)が決定される。かならずしも年代にリンクしているわけではなく、火山活動などの影響によっては、地質年代によらず相対的に石炭化度が進行する場合がある。一般的には炭素含有率や炭素・水素・酸素の原子数比(H/C、O/C)の関係(Coal Band)によって泥炭Peat、亜炭Lignite、褐炭Brown coal、亜瀝青炭sub-Bituminous coal、瀝青炭、半無煙炭semi-Anthracite、無煙炭Anthraciteに分類される。
アメリカでも高揮発分瀝青炭high volatile bituminous coal、中揮発分瀝青炭medium volatile bituminous coal、低揮発分瀝青炭low volatile bituminous coalなどと、揮発分により分類が行われる。溶媒によく溶けるため、液化には適しているが、ガス化や微粉炭燃焼などでは、粘結性のため炉内で塊となったり、炉壁に付着する棚吊(つ)り現象などを呈するため、適さない場合もある。こうした場合には空気で軽く酸化することによって粘結性を消失させることが効果的である。
[荒牧寿弘]
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