灰分(読み)カイブン

デジタル大辞泉 「灰分」の意味・読み・例文・類語

かい‐ぶん〔クワイ‐〕【灰分】

物が燃え尽きたあとに残る不燃性の鉱物質。はい。
栄養学で、食品成分として含まれる鉱物質。カルシウム・鉄・ナトリウムなど。ミネラル
[類語]栄養滋養養分人工栄養栄養分栄養素栄養価炭水化物含水炭素糖質糖類澱粉蛋白質アミノ酸ゼラチンコラーゲン脂肪・脂肪分・脂質ビタミンミネラル無機質食物繊維

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精選版 日本国語大辞典 「灰分」の意味・読み・例文・類語

かい‐ぶんクヮイ‥【灰分】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 石炭木炭などが完全燃焼したあとに残る、不燃焼性の鉱物質。灰。
  3. 栄養学でカルシウム、鉄などの鉱物質をいう。ミネラル。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「灰分」の意味・わかりやすい解説

灰分
かいぶん

食品材料を燃焼させ、十分燃え尽くしたあとに残る灰の部分のこと。主成分は無機元素で、食品中の無機質の総量を意味する。食品成分表の1項目として掲載されている。ただ、材料を焼く際あまり高温であると、リンなどのように気化して消滅しやすい成分が測定できないおそれがある半面、燃焼が不十分だと炭素が残り、これが灰分として誤って測定されることもおこる。そのため、食品成分表に記載される数値の測定規準としては、550℃で残存炭素がなくなり、恒量となるまで灰化する、と規定されている。

 『五訂増補日本食品標準成分表』では灰分およびカルシウム、リン、鉄、ナトリウム、カリウムマグネシウム亜鉛、銅、マンガンの数値が記載されている。なお、食塩含有量の多いものは灰分も多くなる傾向があり、灰分の多いことが栄養的に無機質の多い食品であるとすることはできない。

河野友美・山口米子]

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百科事典マイペディア 「灰分」の意味・わかりやすい解説

灰分【かいぶん】

有機物を完全に燃焼させたあとに残る不燃性残留物。カリウム,カルシウム,ナトリウム,鉄,リンなど無機物を多く含む。→食品分析

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栄養・生化学辞典 「灰分」の解説

灰分

 食品や生体材料通常空気中で燃焼して残った不揮発性の無機物.燃焼温度によって塩の形態が異なるので,一定条件を指定して燃焼する.通常は550℃から600℃に加熱する.

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