炭酸飲料（読み）タンサンインリョウ

デジタル大辞泉

たんさん‐いんりょう〔‐インレウ〕【炭酸飲料】

サイダーやコーラなど、炭酸ガスの泡による刺激で清涼感を出した飲み物。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

たんさん‐いんりょう‥インレウ【炭酸飲料】

1. 〘 名詞 〙 清涼飲料の一種。ジュースなどに二酸化炭素を溶解させ、その発泡によって清涼感を与えるようにしたもの。
   1. [初出の実例]「普通の水に、おそらく一円以下の費用で味をつけたような炭酸飲料を」(出典：うそつき食品（1969）〈郡司篤孝〉二)

出典　精選版 日本国語大辞典

改訂新版　世界大百科事典

炭酸飲料 (たんさんいんりょう)

炭酸ガスを含んだ発泡性の清涼飲料。日本農林規格（JAS）は，〈飲用適の水に二酸化炭素を圧入したもの，または，これに甘味料，酸味料およびフレーバリングなどを加えたもの〉としている。フレーバリングとは，飲料に香りや味を付与するために加えるもので，その種類は，（1）かんきつ類その他の果実から抽出した香料，（2）植物の種実，根茎，木皮，葉，花，またはこれらの抽出物，（3）合成香料，（4）果汁または果汁ピューレー，（5）乳または乳製品とされており，炭酸水などわずかの例外はあるが，ほとんどの炭酸飲料にはフレーバリングが用いられている。明治以降日本の清涼飲料の中心であったサイダー，ラムネのほか，シトロン，レモン，ライム，オレンジ，グレープ，アップルなどは（1）類のフレーバリングを用い，これらは透明系として分類されることもある。（2）類を使うものにはコーラ飲料，ガラナ飲料，ジンジャー・エールなどが該当し，（4）類にはオレンジ，グレープその他のフルーツソーダ類が含まれる。ガス内圧については，水に二酸化炭素を圧入したもの3.0kg/cm²以上，果汁，果実ピューレー，乳，乳製品を加えたもの0.2kg/cm²以上，果実，果汁を印象づける色，香りを加えたもの0.7kg/cm²以上，その他2.0kg/cm²と，JASは規定している。なお，内容量400ml以上でガス内圧2.5kg/cm²以上の炭酸飲料瓶詰は，消費生活用製品安全法の適用を受け，安全基準が設けられている。
執筆者：菅原 龍幸

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

飲み物がわかる辞典

たんさんいんりょう【炭酸飲料】

炭酸ガスの水溶液から作る発泡性のある清涼飲料水の総称。コーラ、サイダー、ジンジャーエールなど。

出典　講談社

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

炭酸飲料
たんさんいんりょう

炭酸ガスを含む清涼飲料。サイダー，ラムネ，ソーダ水などのほかコーラ飲料を含む。単独で，あるいはアルコール飲料などを加えて飲用し，爽快感が賞味される。自動販売機の普及で，その販売量は飛躍的に伸びている。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

栄養・生化学辞典

炭酸飲料

　二酸化炭素を含む発泡性飲料．

出典　朝倉書店

世界大百科事典（旧版）内の炭酸飲料の言及

【清涼飲料】より

…ほぼ同義の語にソフトドリンクがあり，国際的にはこの語が用いられている。現在の日本での市販品を大別すると，炭酸飲料，果実飲料，乳性飲料になる。炭酸飲料は炭酸ガスを含む発泡性飲料で，清涼飲料の主流をなし，サイダー，ラムネ，コーラ飲料，炭酸水(ソーダ水)などがこれに含まれる。…

※「炭酸飲料」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」