デジタル大辞泉
「無下」の意味・読み・例文・類語
む‐げ【無下】
[名・形動ナリ]
1 まちがいなくそれであること。また、そのさま。
「今は―の親ざまにもてなして扱ひ聞こえ給ふ」〈源・薄雲〉
2 まったく問題にもならないこと。また、そのさま。論外。
「―の末に参り給へりし入道の宮に」〈源・若菜上〉
3 まったく劣っていること。どうしようもないこと。また、そのさま。
「自害をもせで、尼公に属してかひなき命生きんと嘆くこそ―なれ」〈古活字本平治・下〉
4 はなはだしく身分の低いこと。
「―の者は手をすりて拝む」〈宇治拾遺・一一〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例