無名異焼(読み)ムミョウイヤキ

デジタル大辞泉 「無名異焼」の意味・読み・例文・類語

むみょうい‐やき〔ムミヤウイ‐〕【無名異焼】

佐渡市相川で産する朱泥しゅでい系の陶器。弘化年間(1844~1848)ごろ、伊藤甚兵衛が無名異1陶土にまぜて焼いたのに始まる。

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精選版 日本国語大辞典 「無名異焼」の意味・読み・例文・類語

むみょうい‐やきムミャウ‥【無名異焼】

  1. 〘 名詞 〙 新潟県佐渡相川で製する相川焼一つ朱泥(しゅでい)または紫泥(しでい)のような陶器。江戸末期、弘化年間(一八四四‐四八)伊藤甚兵衛が、無名異を陶土に入れて焼いたもの。

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デジタル大辞泉プラス 「無名異焼」の解説

無名異焼

新潟県、佐渡島で生産される伝統的な焼物。無名異土(酸化鉄を多く含む赤土)を原料とし高温で焼き上げる陶器。19世紀初頭に無名異土を混ぜた楽焼が初めて作られ、明治時代に高温で硬質に焼成する現在の技術が完成した。

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世界大百科事典(旧版)内の無名異焼の言及

【相川[町]】より

尖閣湾を中心とする海府,二見,七浦の海岸,相川海中公園などの景勝地が集まり,また大佐渡スカイラインの終点でもある。金山の鉱土を陶土と混ぜて焼成する無名異焼は特産である。【磯部 利貞】
[歴史]
 相川が金山町として成立したのは1600年(慶長5)のことである。…

※「無名異焼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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