無地(読み)ムジ

デジタル大辞泉 「無地」の意味・読み・例文・類語

む‐じ〔‐ヂ〕【無地】

全体が同じ色で模様のないこと。「無地カーテン」「色無地
[類語]無文

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精選版 日本国語大辞典 「無地」の意味・読み・例文・類語

む‐じ‥ヂ【無地】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 土地がないこと。土地を持たないこと。
      1. [初出の実例]「件郷本自無地、百姓口分班給在地郷々」(出典:市島謙吉氏所蔵文書‐承平二年(932)九月二二日・丹波国牒)
    2. ( 形動 ) 全体が同じ色で模様がないこと。また、そのものやそのさま。無紋。⇔柄物
      1. [初出の実例]「Mugi(ムヂ)。または、mugina(ムヂナ)。ヂ ナシ〈訳〉浮彫り刳形(くりがた)の装飾も施していない金属、金など」(出典日葡辞書(1603‐04))
    3. ( 「色模様がない」を芸だけで情事がないの意にかけて ) 芸者をいう。
      1. [初出の実例]「無字と言名は名乗れども元来白地は壱人もなし」(出典:洒落本・三都仮名話(1781))
    4. ( 酒飲みの下地(したじ)がないの意。一説に「むじ(無地)[ 二 ]」の意で「むじ飲めぬ」の略とも ) 酒が飲めないこと。また、その人。下戸(げこ)
      1. [初出の実例]「旦那ア無地(ムヂ)だが、わっちゃア呑やす」(出典:洒落本・道中粋語録(1779‐80頃))
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 打消表現を伴って用いる ) まったく。一向に。
    1. [初出の実例]「鳴く声はぬゑ本名はむじ知れず」(出典:雑俳・桜の実(1767)一四)

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普及版 字通 「無地」の読み・字形・画数・意味

【無地】むち

底なし。宋・軾〔広州寺〕詩 千古木、無地に臨み 百尺の飛濤、漏天に瀉(そそ)ぐ

字通「無」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

デジタル大辞泉プラス 「無地」の解説

無地

錦鯉の飼育用語のひとつ斑紋のない地肌のこと。また(光ものを除く)単色の鯉をさす。

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