無遠慮(読み)ブエンリョ

デジタル大辞泉 「無遠慮」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐えんりょ〔‐ヱンリヨ〕【無遠慮/不遠慮】

[名・形動]遠慮をせず、好きなように振る舞うこと。また、そのさま。「―な物言い
[類語]無礼失礼失敬ぶしつけ無作法非礼欠礼不敬礼を失する遠慮会釈もない忌憚ない・馴れ馴れしいぽんぽんざっくばらん開けっ広げ開けっ放しあけすけ単刀直入ずばり直截ちょくせつ率直開放的あからさまおおっぴら露骨あらわ赤裸裸赤裸筒抜けガラス張り公然表沙汰フランク歯にきぬ着せぬ口さがない口が悪い口うるさい口やかましい辛口毒舌ずばずばストレートダイレクトずけずけき出しえげつない言いたい放題啖呵たんかを切る無理遣り無理強いて敢えて努めてできるだけ極力なるたけなるべく可及的必ずきっと絶対是非何としてもどうしても何がなんでも是が非でも押してたってどうぞどうかくれぐれも願わくはなにとぞなんとかまげてひとつ必死誓っててっきり違いないはず決まってすなわち否が応でも否でも応でもいやでもいやとも是非とも無理算段無理無体無理押し無理強制的強引強気強行独断独断的理不尽強硬頑強問答無用強要力尽く力任せ腕尽くごり押し断固一刀両断横柄威圧的否応無し頑として横紙破り横紙を破る有無を言わせず腕力に訴える横車を押す押し付けがましいねじ伏せる首に縄を付ける遠慮会釈もない高圧的高飛車頭ごなし押し通す押し付ける一方的豪腕

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精選版 日本国語大辞典 「無遠慮」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐えんりょ‥ヱンリョ【無遠慮・不遠慮】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 遠い将来まで見通す深い思慮のないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「無稽古のはなはだしきなり。無遠慮なりといふべし」(出典:正法眼蔵(1231‐53)自證三昧)
  3. 他にはばかることなく思うがままに振舞うこと。また、そのさま。不作法。不謹慎。
    1. [初出の実例]「拙子無遠慮而此度二之宮之上棟奉行衆并大工共之名書付」(出典:高野山文書‐(年未詳)(江戸)一一月二五日・源之丞源三郎連署言上状)
    2. 「大声で物を言って、なんの動機もなく、不遠慮(ブヱンリョ)に笑ふ」(出典青年(1910‐11)〈森鴎外二三)

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