然程(読み)サホド

デジタル大辞泉 「然程」の意味・読み・例文・類語

さ‐ほど【然程】

[副]多くは、あとに打消しの語を伴って用いる)それほど。たいして。「然程(に)ひどい病気ではない」「然程出来でもない」
[類語]あまりさして大してそれほどさしたるさまでそうそんなにさしもあれほどあんななにほどかばかりこれほどさのみどれほどいかほどそれくらいこのくらいこれくらいこればかりこれっぽっちこれきりこれっきりこれだけこれしきそれしき満更まんざら必ずしもあながち一概にそんなそのようそうしたそういうさようさもさもさもしかなかなか取り立てて別段

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精選版 日本国語大辞典 「然程」の意味・読み・例文・類語

さ‐ほど【然程・左程】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「に」を伴うこともある )
  2. その程度。それほど。
    1. [初出の実例]「さほどに、いかにしてか、さる罪なき人のためには、あやしき心をつかひ給ふ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上下)
    2. 「safodono(サホドノ) コトトモ ゾンゼイデ」(出典:天草本伊曾保(1593)獅子と狐の事)
  3. ( 下に打消の語を伴って ) たいして。
    1. [初出の実例]「かやうなる能は、見所さほど細かになき事あり」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)六)

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