精選版 日本国語大辞典 「焼失」の意味・読み・例文・類語
やき‐うしな・う ‥うしなふ【焼失】
〘他ハ四〙
① 焼き捨てる。また、焼いてなくする。
※観智院本三宝絵(984)中「やきうしなひてし仏経をもとめ」
② 火葬にする。
※今昔(1120頃か)二〇「鵜足の郡の女の身を焼失つ」
しょう‐しつ セウ‥【焼失】
〘名〙 (古くは「じょうしつ」) 焼けてなくなってしまうこと。焼けうせること。
※東寺百合文書‐り・延久三年(1071)一〇月八日・山城珍皇寺司等解案「公験流記帳悉焼失」
※高野本平家(13C前)一〇「彼重衡卿は、東大寺焼失(ゼウシツ)の逆臣也」
※太平記(14C後)二七「大なる炎遙に飛去て、厳重の御祈祷所、一時に焼失(セウシツ)する事」
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