煩労(読み)ハンロウ

デジタル大辞泉 「煩労」の意味・読み・例文・類語

はん‐ろう〔‐ラウ〕【煩労】

心をわずらわし、身を疲れさせること。また、その骨折り
「世俗的な―汚辱をいっさい己が身に引受ける」〈中島敦弟子
[類語]苦労骨折りろう労苦苦心腐心辛苦辛労心労艱苦かんく艱難かんなん苦難辛酸ひと苦労

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精選版 日本国語大辞典 「煩労」の意味・読み・例文・類語

はん‐ろう‥ラウ【煩労】

  1. 〘 名詞 〙 心をわずらわし身を疲れさせること。わずらわしい骨折り。
    1. [初出の実例]「惆悵韶光闌去処、煩労美景晩来天」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)四・惜残春〈惟宗孝言〉)
    2. 「身心の煩労」(出典:十善法語(1775)五)
    3. [その他の文献]〔李白‐鳴皐歌送岑徴君詩〕

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普及版 字通 「煩労」の読み・字形・画数・意味

【煩労】はんろう(らう)

わずらわしい。民国・斉白石)〔自〕詩 鬢(せいひん)(年のとき)、を離れて、忽(たちま)ち白毛 思するも、計の煩勞をつ無し

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