燕麦(読み)エンバク

デジタル大辞泉 「燕麦」の意味・読み・例文・類語

えん‐ばく【×燕麦】

イネ科の一・二年草。高さ50~90センチ。葉は線形花序小穂には2個の小花をつける。牧草とするほか、実をオートミールなどの原料とする。まからすむぎ。オートむぎ。オーツむぎ。 夏》
[類語]小麦大麦裸麦ライ麦烏麦鳩麦押し麦き割り麦

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精選版 日本国語大辞典 「燕麦」の意味・読み・例文・類語

えん‐ばく【燕麦】

  1. 〘 名詞 〙 イネ科の一年草。西アジアおよびヨーロッパ原産で、主要穀類の一つとして古くから栽培され、日本には明治初年に渡来し、北海道、東北地方で栽培。カラスムギから育成されたという。高さ一メートル内外。株は叢生し、茎は中空の円柱形で直立する。葉は互生し、幅広い線形で先がとがる。初夏茎頂にまばらな円錐花序をつけ、小穂が下に垂れる。種子は細長く、背に縦溝があり、軟毛におおわれる。種子は家畜飼料、オートミールとして食用、また、ウイスキーの原料ともなる。近年では青刈り飼料作物としての利用が高い。まからすむぎ。オートむぎ。オーツ。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「あれはてて兎葵燕麦の、春風に吹きなびかさるるまで也」(出典:中華若木詩抄(1520頃)中)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「燕麦」の解説

燕麦 (エンバク・ツバクラムギ;ツバメムギ)

植物。イネ科の一年草

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