片白の兜(読み)カタシロノカブト

デジタル大辞泉 「片白の兜」の意味・読み・例文・類語

かたしろ‐の‐かぶと【片白の×兜】

鉢の前方篠垂しのだれや、その下の地板鍍金めっき銀で飾った兜。背面も飾った二方白にほうじろの兜に対していう。

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精選版 日本国語大辞典 「片白の兜」の意味・読み・例文・類語

かたじろ【片白】 の 兜(かぶと)

  1. (かぶと)一種。鉢の前方の篠垂(しのだれ)や、その下の地板を鍍金銀で飾った兜。背面も飾った二方白(にほうじろ)、これに左右を加えた四方白(しほうじろ)、さらに四方白の中間にそれぞれ地板、篠垂を入れた八方白(はっぽうじろ)などがある。
    1. [初出の実例]「褐(かちん)直垂(ひたたれ)に、洗革の鎧に片白(カタシロ)の甲(カブト)」(出典源平盛衰記(14C前)四二)

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