片趣(読み)カタオモムキ

デジタル大辞泉 「片趣」の意味・読み・例文・類語

かた‐おもむき【片趣】

[名・形動ナリ]心を一方にばかり寄せること。いちずなさま。
「―なるをば、猪武者とてよきにはせず」〈平家一一

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「片趣」の意味・読み・例文・類語

かた‐おもむき【片趣】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 一方にだけ心を寄せて、他を顧みないこと。また、そのさま。偏執。いちず。
    1. [初出の実例]「いはのねにかたおもむきになみうきてあはびをかづくあまのむらぎみ」(出典:山家集(12C後)下)
    2. 「かた趣きなるをば、猪のしし武者とて、よきにはせず」(出典:平家物語(13C前)一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android