片面(読み)カタメン

デジタル大辞泉 「片面」の意味・読み・例文・類語

かた‐めん【片面】

一方の面。片方の面。「片面刷り」「レコード片面」⇔両面
物事の一方の面。「事実片面からしか見ていない」
顔の半分
[類語](1平面表面球面曲面断面側面底面半面両面/(2片側半面反面一面他面一方片方片一方片割れ他方側面片端一端一半一環片鱗一面的一方的サイド

かた‐つら【片面】

物の一方の側。一方のめん。また、顔の半面。
「とにかく内義の―の耳を、五はいづつでふさいでおき」〈浮・禁短気・三〉

へん‐めん【片面】

片方の面。かためん。

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精選版 日本国語大辞典 「片面」の意味・読み・例文・類語

かた‐つら【片面】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物の一方の面。一方の側。また、顔の半面。
    1. [初出の実例]「武蔵坊が面に二くだり物を書いたりけり。かたつらには『足駄』と書、かたつらには『書写法師の足駄に履く』と書きて」(出典:義経記(室町中か)三)
  3. 中心から離れたところ。
    1. [初出の実例]「かたつらの柱半間斗(ばかり)置きて」(出典申楽談儀(1430)勧進舞台、翁の事)

かた‐めん【片面】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 顔の半分。また、物の一方の表面。半面。
    1. [初出の実例]「頭を割られ、片面(カタメン)血に染みたる体(てい)」(出典:歌舞伎霊験曾我籬(1809)九幕)
  3. 物事の一方の面。
    1. [初出の実例]「プロレタリア作家は僕の合法的な片面にすぎない」(出典:故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉六)

かた‐おもて【片面】

  1. 〘 名詞 〙 一方のおもて。物事の一面。半面。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「つらね行く先づ是迄が片おもて、うらの御堂もたかだかと立売堀をこぎ廻し」(出典:浄瑠璃・今宮心中(1711頃)上)

へん‐めん【片面】

  1. 〘 名詞 〙 片方の表面。かためん。

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