牴牾(読み)テイゴ

デジタル大辞泉 「牴牾」の意味・読み・例文・類語

てい‐ご【××牾】

[名](スル)くいちがうこと。
「その枝葉を広めしが為に、枝葉の内に相―するもの発するなり」〈田口日本開化小史
[類語]食い違いずれ行き違いジレンマ矛盾撞着どうちゃく自家撞着齟齬そご二律背反背反背理不整合不一致扞格かんかく対立相克あい反する食い違うミスマッチ相容れない

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精選版 日本国語大辞典 「牴牾」の意味・読み・例文・類語

てい‐ご【牴牾・抵梧】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「牴」「抵」は触れる、「牾」「梧」はさからうの意 ) 互いにあいいれないこと。互いにくいちがうこと。違戻
    1. [初出の実例]「論職事、或有牴牾」(出典菅家文草(900頃)九・請参議之官定、為職事事)
    2. 「覚書と詩集とには此の如き牴牾(テイゴ)があるが」(出典:伊沢蘭軒(1916‐17)〈森鴎外〉六三)
    3. [その他の文献]〔漢書‐司馬遷伝賛〕

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普及版 字通 「牴牾」の読み・字形・画数・意味

【牴牾】ていご

食いちがう。清・兪〔春在堂随筆、一〕論語十卷、~日本、物生徂徠)す。~其の大旨、好んで宋儒と牴牾す。然れども亦た朱の是なるを謂ふ處り。るべき多し。

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