犬吠(読み)イヌボエ

デジタル大辞泉 「犬吠」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐ぼえ【犬×吠/××吠】

上代、元日・即位大嘗祭だいじょうさいなどに、宮門を守る隼人はやとが犬の遠吠えをまねた声を発したこと。また、その声。→犬人いぬひと

けん‐ばい【犬×吠】

犬がほえること。また、その声。
「絶えて鶏鳴―を聞かず」〈織田訳・花柳春話

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精選版 日本国語大辞典 「犬吠」の意味・読み・例文・類語

けん‐ばい【犬吠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 犬のほえること。また、その声。
    1. [初出の実例]「絶へて鶏鳴犬吠(ケンハイ)を聞ず」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二六)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐祭祀志上〕
  3. 人々が犬のほえるように騒ぐこと。
    1. [初出の実例]「雷同犬吠呼所望、飛燕掌舞廻細腰」(出典:玩鴎先生詠物雑体百首(1794)祇園祭優行)

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普及版 字通 「犬吠」の読み・字形・画数・意味

【犬吠】けんばい

犬が吠える。〔漢書、匈奴伝賛〕孝宣の世に至り、~(単于(ぜんう))す。是の時邊晏閉、牛馬野に布く。三世犬吠の無く、黎庶(れいしよ)干戈(かんくわ)の役(な)し。

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