デジタル大辞泉 「猛」の意味・読み・例文・類語

もう〔マウ〕【猛】

[形動][文][ナリ]勢いがはげしいさま。現代では、多く他の名詞と複合して用いられる。「勉強」「スピード」→猛に
「世の覚えも、威勢も―なり」〈宇治拾遺・一五〉
[類語]猛烈強烈激烈鮮烈凄烈凄絶壮烈壮絶悲壮激しい過激ラジカルすさまじい熾烈しれつ苛烈激甚急激峻烈しゅんれつ激越矯激ファナティック先鋭烈烈痛烈辛辣シビア強いきついどぎついひどい手ひどいすごいものすごい厳しい手厳しいはなはだしい桁外れ桁違い並外れ格段著しい厳格厳重厳酷厳正冷厳峻厳しゅんげん苛酷鋭いこっぴどい強力強大無敵最強力強い手強い荒荒しい荒っぽい大荒れ猛然荒らか威烈猛に

もう【猛】[漢字項目]

常用漢字] [音]モウマウ)(漢) [訓]たけし たける
がむしゃらで強い。たけだけしい。「猛犬猛獣猛将猛然獰猛どうもう勇猛
はげしい。程度がひどい。「猛威猛火猛暑猛省猛追猛毒猛烈
[名のり]たか・たけ・たけお・たけき
難読猛猛たけだけしい猛者もさ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「猛」の意味・読み・例文・類語

もうマウ【猛】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 形動 )
    1. 盛んであること、いかめしいこと。また、そのさま。
      1. [初出の実例]「翁竹をとる事久しく成りぬ。いきほひまうの者に成にけり」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
      2. [その他の文献]〔春秋左伝‐宣公二年〕
    2. 大きいこと、多いこと。また、そのさま。たくさん。
      1. [初出の実例]「堀のひろさもまうなりけるに」(出典:古今著聞集(1254)九)
    3. もうに(猛━)
  2. [ 2 ] 〘 造語要素 〙 多く名詞の上に付けて、勢いがはげしいさまを表わす。「猛攻撃」「猛反対」「猛スピード」など。
    1. [初出の実例]「火の出る様な、猛(モウ)練習が毎日くり返されて行った」(出典:まんだん読本(1932)拳闘と説明者〈井口静波〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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