ねこ‐ぜ【猫背】
〘名〙
背中が丸く曲がって、
前方にややかがむような
姿勢になっていること。また、そのような背や、そのような人。
猫背中。
ねこ。
※かた言(1650)五「例の猫(ネコ)ぜをたて、身ぶるひしつつ」
※めぐりあひ(1888‐89)〈二葉亭四迷訳〉一「
身材の
高い、猫背で、
白頭の、
活気は有りながら沈着いた
相好の男が」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「猫背」の意味・読み・例文・類語
ねこ‐ぜ【猫背】
首をやや前に出し、背を丸めた姿勢。また、そのようなからだつき。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ねこぜ【猫背】
脊椎後彎症kyphosisのうち,背部になだらかな後彎を示す円背をさす。胸椎部に多くみられ,原因によって先天性,炎症性,弛緩性,職業性,老人性などに分けられる。これらのうち,先天性円背,脊椎カリエスなどによる炎症性円背はまれで,多くみられるのは,幼小児から学童期にかけての〈不良姿勢〉が原因となる弛緩性円背,座業や重量物を背負う職業の人にみられる職業性円背,脊椎の老人性変形による老人性円背である。これらのうち,弛緩性円背や職業性円背は腰痛症の原因ともなるので,姿勢を正しく保つように努めるとともに,姿勢に関する諸筋,腹筋,背筋,臀筋などを強化する体操を行って,姿勢の改善を図ることがたいせつである。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
猫背
ねこぜ
脊柱(せきちゅう)の胸椎(きょうつい)部がなだらかな後彎(こうわん)を示すものをいい、脊柱変形(脊柱彎曲異常)の一種である脊柱後彎症に含まれる円背(えんぱい)(全後彎)の俗称である。
[編集部]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例