献酬(読み)ケンシュウ

デジタル大辞泉 「献酬」の意味・読み・例文・類語

けん‐しゅう〔‐シウ〕【献酬】

[名](スル)杯をやりとりすること。酒を飲み交わすこと。
「空のさかづきでよくああ飽きずに―が出来ると」〈漱石こゝろ

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精選版 日本国語大辞典 「献酬」の意味・読み・例文・類語

けん‐しゅう‥シウ【献酬】

  1. 〘 名詞 〙 酒杯をやりとりすること。
    1. [初出の実例]「望龍顔於咫尺。酌而献酬」(出典本朝文粋(1060頃)一一・中宮御産百日和歌序〈藤原伊周〉)
    2. [その他の文献]〔礼記‐楽記〕

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普及版 字通 「献酬」の読み・字形・画数・意味

【献酬】けんしゆう

字通「献」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の献酬の言及

【盃事】より

…近世以来酒を飲む器として猪口盃が普及しめいめいの盃で酒を飲むようになったが,正月の屠蘇(とそ)や婚姻の際の盃事ではまだ同じ盃で飲みかわしており元の意義を残している。宴会などでみられる猪口盃の献酬(けんしゆう)もこの飲みまわしのなごりとされている。 盃事は婚姻成立において重要な要件である。…

※「献酬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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