珠履(読み)シュリ

デジタル大辞泉 「珠履」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐り【珠履】

玉で飾ったりっぱな履物
「蝶衣をまとうて―を穿うがたば」〈鏡花高野聖

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精選版 日本国語大辞典 「珠履」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐り【珠履】

  1. 〘 名詞 〙 珠玉で飾った上等のはきもの。また、そのようなはきものを用いる高貴の人。しゅうり。
    1. [初出の実例]「在座者皆是蹋珠履」(出典本朝文粋(1060頃)一一・寒花為客栽詩序〈大江匡衡〉)
    2. 「金釵玉簪をかざし、蝶衣を纏うて、珠履(シュリ)を穿たば」(出典:高野聖(1900)〈泉鏡花〉二二)
    3. [その他の文献]〔史記‐春申君伝〕

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普及版 字通 「珠履」の読み・字形・画数・意味

【珠履】しゆり

玉飾りのくつ。貴戚殊遇を受ける。唐・杜甫〔短歌行、王郎司直に贈る〕詩 且(しばら)く劍佩をして、徘徊することを休(や)めよ 西のかた侯を得て、錦水に棹(さを)ささば 何(いづ)れの處に向つてか珠履を(ふ)まんと欲する 仲宣樓頭、春色深し

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