精選版 日本国語大辞典 「琥珀」の意味・読み・例文・類語
こ‐はく【琥珀】
〘名〙
① 地質時代の樹脂類が地中に埋没して石化したもの。おおむね黄色を帯び、透明または半透明。脂肪性のつやがある。摩擦すると静電気を起こしやすく、物を吸いつける性質をもつ。装飾、香料、利尿剤、電気絶縁材などの材料として用いる。また、仏教では七宝の一つに数える。あかだま。くはく。
※大安寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平二〇年(748)六月一七日「合誦数弐拾玖貫 五貫水精〈略〉二貫琥珀 一貫水精琥珀交並仏物」 〔李白‐客中行〕
② 「こはくおり(琥珀織)」の略。
く‐はく【琥珀】
〘名〙 =こはく(琥珀)
※十巻本和名抄(934頃)三「琥珀 兼名苑云琥珀〈虎伯二音 俗音久波久〉」
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